「ねえ、ママ。どうして空は青いの?」「パパ、どうして電車は止まるの?」
5歳前後になると、子どもは世界に対してものすごく好奇心旺盛になりますよね。
毎日のように飛んでくる「なんで?」「どうして?」の嵐に、うれしい反面、正直ちょっと疲れてしまうことも…。
今回は、そんな“なんで?”にどう向き合っていくか、我が家を含めた親たちの工夫をまとめてみました。

「ちゃんと答えなきゃ」は思い込み?
まず伝えたいのは、「なんでも正確に答えなきゃ!」と思いすぎなくて大丈夫、ということ。
たとえば「どうして空は青いの?」に完璧な科学的説明をしようとして、結局うまく言えずにモヤモヤ…。そんな経験、ありませんか?
でも実は、子どもは「正解」そのものよりも、親が自分の疑問に耳を傾けてくれて、一緒に考えてくれることをうれしく感じているんです。
工夫①:一緒に調べるスタンス
最近我が家でよく使うのがこのフレーズ。
「それ、パパも気になる!一緒に調べてみようか!」
スマホや図鑑を使って一緒に調べることで、子どもも「学ぶのって楽しい!」という感覚を持てます。
たとえば、
- 「カブトムシって冬どうしてるの?」→図鑑で調べてびっくり
- 「信号って誰が動かしてるの?」→市役所の交通課に質問してみたことも!
“答える”より“探す”ほうが、親子の会話もぐっと広がります。
工夫②:質問返しで思考力アップ
少し余裕があるときには、あえて質問で返してみるのもおすすめです。
「なんで雨が降ると思う?」
「どうしてお月さまって形が変わるんだろうね?」
子どもなりに考えて、「うーん…雲がおしっこした!」なんてユニークな答えが返ってくることも(笑)。こうしたやりとりは、考える力や発想力を育てるのにぴったりです。
工夫③:「今はわからないけど」でOK
忙しいとき、疲れているときは、「今はちょっと無理…」と思って当然。
そんなときはこう言うようにしています。
「それ、あとで一緒に考えたいな。ちょっとだけ待ってくれる?」
この一言だけでも、子どもは「無視された」感じにならず、安心してくれます。
そして時間ができたら、ちゃんと戻って「さっきの“なんで”だけどさ」と続けてあげると、子どもはびっくりするほどよろこびます。
工夫④:うまく言えないときは「たとえ話」
難しい内容のときは、身近なたとえ話にするのもアリ。
たとえば、「なんでお風呂に入らなきゃいけないの?」と聞かれたら、
「体の中に見えないバイキンがついてて、それが好き勝手しないように“お風呂の戦隊”が出動するんだよ」
みたいな感じで伝えると、スッと理解してくれることがあります。
子どもって、こういう“物語”が大好きなんですよね。
最後に:親も完璧じゃなくていい
子どもの“なんで?”に完璧な答えが出せなくても大丈夫。
大切なのは、その疑問を大事にする気持ちです。
たとえば「そうなんだね」「おもしろいね」「いい質問だね」
そんなふうに受け止めるだけで、子どもは「もっと聞いてみたい」「もっと考えたい」と思えるようになります。
忙しい毎日の中で、全部に答えるのは無理かもしれません。
でも、“なんで?”は子どもからの「学びたい」「つながりたい」のサイン。
一緒に悩んで、笑って、ときには投げやりに「パパもわからーん!」って言っちゃうのも、いいじゃないですか(笑)
今日も、そんな小さなやりとりが、親子の宝物になりますように。
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