日中は汗ばむほど暖かいのに、朝晩はまだ肌寒い——そんな気温差のある5月中旬は、衣替えのタイミングとして最適です。でも、実際には「何から手をつけていいかわからない」「クローゼットがごちゃついてストレス」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、春服をスムーズにしまい、夏に向けて気持ちよく過ごすための衣替えのコツを、整理収納の視点からお伝えします。服を整えることで、暮らしも心もすっきり整いますよ。

衣替え前にやるべき2つのこと
まず、衣替えを始める前に以下の準備をしておくとスムーズです。
1. 気温の目安をチェックする
5月中旬は地域によっては夏日になる日もありますが、日によっては10℃台になることも。週間天気予報を確認しながら、しばらく必要な「薄手の羽織」などはすぐにはしまわないようにしましょう。
2. 着なかった春服を仕分ける
「今年も着なかったな…」という服はありませんか?思い切って手放すチャンスです。1年以上着ていない服は、今後も着ない可能性が高いので、「ありがとう」と声をかけて手放すのもおすすめ。
春服は「来年も着るか?」で収納判断
収納する春服は「来年も着たい!」と思えるものだけに絞りましょう。
- 形がくずれていないか
- 汚れやシミがないか
- サイズが合っているか
これらをチェックした上で、収納袋や圧縮袋にしまいます。収納場所には防虫剤と乾燥剤を入れて、1年間安心して保管できるようにしておきましょう。
「手放すか迷う服」は、専用の保留ボックスを設けるのもおすすめです。次の季節に再判断すればOK。
夏服は「今すぐ使うもの」と「真夏用」に分ける
夏服といっても、すぐに着るものと7月以降に使う本格的な真夏用とがあります。
今すぐ使うアイテム:
- 半袖Tシャツ
- リネン素材のシャツ
- 軽い羽織もの
真夏用アイテム:
- ノースリーブ
- 水着やラッシュガード
- 薄手のショートパンツやワンピース
取り出しやすさを意識して、「今着る服」は手前、「真夏用」は奥などに分けて収納しましょう。
収納で意識したい3つのポイント
衣替えをする際、収納そのものの質を上げると、あとあと楽になります。
1. 通気性のよい収納を選ぶ
布や不織布タイプの収納袋は湿気がこもりにくくおすすめです。プラスチックボックスを使う場合は乾燥剤をプラスして。
2. 一目で見やすくする
「立てる収納」で見渡しやすくしましょう。Tシャツなどはたたんで立てることで、奥の服もすぐに取り出せます。
3. ラベルやタグをつける
「春」「夏」「来年用」など、ボックスにラベルを貼っておくと、家族が探すときも迷いません。
家族の衣替えは「ゾーン分け」がカギ
家族分の衣替えは手間がかかりますが、「誰の」「どの季節用」かをゾーン分けすると圧倒的に楽になります。
- 子ども服:サイズアウトのチェックを優先
- 夫婦の服:オン・オフを分けると管理しやすい
- オフシーズン服:別ボックスにまとめると見通しが良くなる
子どもの服は来年着られるかどうか、成長を考慮して見直すことがポイントです。
衣替えは「季節のリセット」
衣替えは単なる家事ではなく、暮らしと気持ちを整える“季節のリセット”のようなものです。
クローゼットが整うと、朝の服選びがスムーズになり、気持ちよく1日を始められます。「週末の1時間だけ」でも十分なので、まずは一箇所から始めてみてください。
服を整えることは、心と時間のゆとりを生む第一歩です。ぜひ、あなたのペースで気持ちの良い夏の準備を進めてくださいね。
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