路面電車の日ってどんな日?
6月10日は「路面電車の日」。その語呂合わせ「ろ(6)でん(10)」にちなんで、1995年に全国の路面電車事業者などでつくる団体によって制定されました。この日には全国各地で、路面電車の魅力を伝えるイベントや乗車キャンペーンが行われ、再び脚光を浴びる交通手段として注目されています。

路面電車の歴史と進化
日本で最初の路面電車が走ったのは明治時代。1882年に東京・上野〜浅草間を走った「東京馬車鉄道」がその原型です。やがて電化が進み、大正・昭和初期には多くの都市でチンチン電車が市民の足として活躍しました。
一時は自動車の普及とともに多くの路線が廃止されましたが、近年は再評価が進み、観光や環境対策の観点からも見直されつつあります。
今こそ注目される路面電車の魅力
- 環境にやさしい:電力で走るためCO₂排出量が少なく、クリーンな交通手段として注目。
- 街の表情を楽しめる:地上をゆっくり走るからこそ見える街の風景。乗りながらちょっとした観光気分。
- 乗り降りが気軽:短い間隔で停車し、街歩きとの相性が抜群。
全国の路面電車を楽しめるおすすめ都市5選
- 広島:原爆ドーム前から市内中心部を網羅。観光と実用を兼ねた代表格。
- 長崎:坂と港の街を走るレトロな車両が旅情をそそる。
- 熊本:市電と市バスの連携が良く、観光地へのアクセスも良好。
- 札幌:雪の中でも走るループ型の市電。冬の風物詩にも。
- 富山:近代的なLRT(次世代型路面電車)が話題に。清潔感と静音性が魅力。
路面電車に乗って「スローな街歩き」をしよう
週末の小旅行におすすめなのが、徒歩と路面電車を組み合わせた“スロー街歩き”。途中下車しながら、地元のカフェや商店街を訪ね、路地裏の魅力を発見する旅は、心のリフレッシュにもぴったりです。
お子さまとのお出かけにもぴったり。チンチンと鳴るベルの音や、古い木の床の感触に、小さな発見が詰まっています。
まとめ:懐かしくて新しい、街の魅力を感じる乗り物

普段何気なく通り過ぎる街にも、路面電車に乗ると新たな表情が見えてきます。人と街をやさしくつなぐこの乗り物。6月10日の「路面電車の日」には、ぜひ一度、あなたの街や旅先のチン電に乗ってみてはいかがでしょうか?
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