🔍 慣用句「耳が早い」ってどんな意味?

日常生活

● 意味:

人よりも早く情報を手に入れることができる。
つまり「うわさ話やニュースなどに敏感で、すぐに聞きつける能力がある人」のこと。

● 例文:

  • 「あの人は本当に耳が早いね。まだ社内で発表されてない話、もう知ってたよ。」
  • 耳が早いって言われるけど、別に探してるわけじゃないんだよね〜」

🧠 由来はどこから?

「耳が早い」という表現は、古くから使われていて、
「情報を耳で素早くキャッチする」ということから生まれたとされてる。

つまり、”耳”=情報の入口
“早い”=感度が高い、反応が速い

情報アンテナが鋭い人ってこと。

ちなみに、江戸時代の文学にも「耳が早い者がいて~」みたいな言い回しが出てくるから、かなり昔からの言い回しだね。


🌀 類語・関連表現

表現意味
鼻が利く嗅覚が鋭い → 物事の勘が鋭い、良いものを見抜く力がある
目ざとい何かをすぐ見つける、見逃さない
情報通多くの情報を知っている人
ゴシップ好き噂話に敏感な人(ややネガティブな意味合い)

🤔 ポジティブ?ネガティブ?

「耳が早い」は場面によって良くも悪くも使われるよ。

◎ ポジティブ:

  • 仕事ができる人、情報感度が高くて役立つ
  • 流行に敏感、周囲より先に動ける

△ ネガティブ:

  • 噂話が好きな人と思われる
  • 詮索好き・おしゃべりな印象を持たれる

だから、場の空気やトーンで意味が微妙に変わるのが面白いポイント。

📘【ゆる読み物】耳が早いアイツの話

職場に「山田さん」という男性社員がいる。
40代前半、眼鏡をかけてて、いつも静かにニコニコしている、いわゆる“控えめキャラ”。

……なんだけど、ひとつだけ、ものすごい特技がある。

耳が、異様に早い。

たとえば、まだ部長と課長しか知らないような社内の異動情報。
数時間後には、なぜか山田さんの口から「●●さん、来月から営業らしいですよ〜」なんて話がぽろっと出てくる。

え、なんで知ってるの!?ってなる。

彼いわく、「いや〜、なんかコピー機の近くでそんな話してた気がして…」とのこと。

(そんなアナログ経由!?)

あるとき、社内にある「コーヒー無料になるかも」って噂が出たときも、彼は誰よりも早くマイマグカップを持参してた。

——しかもまだ正式に発表されてない段階で。

その場にいた全員が思った。
“山田さん、また早耳発動してる…”

一部では「山田さんは盗聴してる説」まで冗談でささやかれているけど、本人はただ「耳がいいだけ」と笑う。

だけどある日、そんな山田さんがポツリとつぶやいた。

「実は僕、耳が早いって言われるけど、本当は“空気の変化”に敏感なだけかもしれないです」

なるほど。

部屋のざわつき、誰かの声のトーン、同僚たちの表情のちょっとした変化——
そんなものを察知して、自然と情報にたどり着いてるのかも。

つまり“耳が早い”って、聞こえない声を感じ取る力でもあるのかもしれない。


💡まとめ:耳が早いって、実は気づき力のこと?

・ただの情報通じゃなくて、「観察眼」や「空気を読む力」がある人
・でも使い方次第では、「ちょっとウザい」になることも?笑
・だからこそ、気づいても言わない優しさも必要かもね

コメント

タイトルとURLをコピーしました