大暑”に脳がオーバーヒート?最新研究が示す“暑さと集中力”の意外な関係

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「“大暑”に脳がオーバーヒート?最新研究が示す“暑さと集中力”の意外な関係」

今日は「大暑(たいしょ)」。一年のうちでもっとも暑さが厳しくなるとされる日です。
全国的にも猛暑日が続き、「なんだか最近、仕事に集中できない」「家事をしていてもボーッとする」と感じている人も多いのではないでしょうか?

その“集中できなさ”や“頭の回らなさ”、実は「気のせい」ではありません。
近年の海外研究で、暑さが私たちの“脳のパフォーマンス”に大きな影響を与えていることが明らかになってきました。


暑さで脳の機能が低下?ハーバード大学の研究結果

ハーバード大学の公衆衛生研究チームが行った2018年の研究では、20代の健康な若者たちを対象に、「冷房の効いた部屋」と「冷房のない部屋」での認知テストを比較。
その結果、冷房なしグループの記憶力・反応速度が大幅に低下していたのです。

さらに、MIT(マサチューセッツ工科大学)では、「30℃を超えると、脳の判断力や言語処理能力が約10〜15%落ちる」という報告もあります。
これは“暑さそのもの”が、脳の血流や神経伝達物質に影響を及ぼしている可能性があるとのこと。


室温だけじゃない?湿度・CO₂濃度にも注意!

多くの人は「エアコンを入れれば大丈夫」と思いがちですが、それだけでは不十分です。
最近注目されているのが**「CO₂濃度」と「湿度」の影響**です。

ハンガリーの研究機関によると、室内のCO₂濃度が1,000ppmを超えると、集中力が約25%低下することが判明。
これは在宅勤務やエアコンの効いた閉鎖空間では非常に起こりやすい現象です。

また、湿度が70%を超えると、体内の熱放散がうまくいかず、脳がオーバーヒートしやすくなるという指摘もあります。


科学的に有効な“脳の夏バテ対策”とは?

では、私たちはどう対処すればいいのでしょうか。以下は、最新のエビデンスに基づいた3つの方法です。

① CO₂濃度を下げるための「こまめな換気」

・CO₂センサーを導入すると、数値で把握できて便利
・サーキュレーターで空気を循環させ、窓を1〜2時間おきに開けるだけで大きく変わります

② “冷水足浴”で脳の温度をクールダウン

ドイツのスポーツ科学研究によると、「20分間の冷水足浴」で脳の表面温度が下がり、認知パフォーマンスが回復するとのこと。
冷房が苦手な人でも、足先だけ冷やすことで効率的に熱を逃がせます。

③ 緑茶に含まれる「L-テアニン」で脳をリラックス

L-テアニンはストレスを抑え、集中を高める効果があるとされ、特に日本の大学の研究で注目を集めています。
「コーヒーではなく、緑茶を飲む」だけで、午後の集中力が長く保たれるという実験結果も。


大暑を“脳環境”を整えるきっかけに

「暑い日はダルいもの」とあきらめてしまいがちですが、その原因は“脳の過熱”や“室内環境の乱れ”にあるかもしれません。

大暑は、ただ「暑さに注意」するだけでなく、**「自分の脳が働きやすい環境を整える日」**として捉えてみませんか?

ちょっとした工夫で、あなたの夏はもっと快適に、もっと集中できる時間に変わっていくはずです。

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