9月13日は「世界の法の日」|暮らしに役立つ法律雑学と世界の面白いルール

日常生活

はじめに

「法律」と聞くと、堅苦しいイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも実は、私たちの生活は法律にがっちり支えられています。買い物をする、契約をする、相続をする、道路を歩く…。そのすべての裏に“法のルール”があります。

9月13日は「世界の法の日」。これは、世界中の人々が“法の支配”の大切さを意識し、平和で秩序ある社会をつくろうという目的で制定された記念日です。日本では1961年から「法の日」としてキャンペーンが行われてきました。

今回はこの日に合わせて、知っておくと役立つ法律雑学から、海外のちょっとユニークな法律まで、幅広く紹介します。


法律雑学① 「法律」と「条例」の違いを理解しよう

まず知っておきたいのは、国の法律と地方自治体の条例の違いです。

  • 法律:国会で制定され、日本全国に適用されるルール。
  • 条例:都道府県や市町村の議会で制定され、その地域だけで効力を持つルール。

たとえば「自転車に乗るときのヘルメット着用」。国は努力義務として定めていますが、自治体によっては「罰則付きの義務」になっている地域もあります。引っ越しや旅行で他の地域に行ったとき、「あれ、ここはルールが違う!」と驚くのはこの条例の存在があるからです。


法律雑学② 日本最古の法律は「十七条憲法」?

聖徳太子が604年に制定したとされる「十七条憲法」。学校の授業で一度は耳にしたことがあると思います。

ただし、現代の「憲法」や「法律」とは少し違います。当時の内容は、

  • 「和をもって貴しとなす」
  • 「君主を敬うこと」
  • 「役人は私欲を捨て、公のために働け」
    といった“道徳的な指針”に近いものでした。

とはいえ、これが日本の“法の意識”の始まりであり、国づくりの基盤になったことは間違いありません。現代の憲法(日本国憲法)が国民の権利や民主主義を重視しているのとは対照的で、歴史的に比べてみると面白いですね。


法律雑学③ 「六法全書」の“六法”ってなに?

法律の本といえば「六法全書」。しかし、六法が具体的に何かを知らない人も多いはず。

六法とは次の6つを指します。

  1. 憲法
  2. 民法
  3. 商法
  4. 刑法
  5. 民事訴訟法
  6. 刑事訴訟法

これらが法律の大黒柱であり、すべての法律のベースになっています。たとえば労働基準法や会社法、消費者契約法などの「特別法」も、この六法の考え方を前提に作られています。

ちなみに六法全書と聞くと分厚い紙の本をイメージしますが、いまではスマホアプリで無料で検索できる時代。学生だけでなく、一般の人でも気軽に法律を調べられるのはありがたいことですね。


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法律雑学④ 世界のユニークな法律

法律は文化を映す鏡でもあります。国ごとに独特なルールが存在していて、驚かされることも。

  • シンガポール:ガムの販売・持ち込みは禁止。街を清潔に保つための徹底した政策。
  • スイス:モルモットを1匹だけで飼うのは禁止。群れで暮らす動物を孤独にさせないため。
  • イタリア(サルデーニャ島など):ビーチで砂を持ち帰ると罰金。環境保護のための法律。
  • フランス:ブタに「ナポレオン」と名付けるのは禁止。歴史的人物への敬意から。

旅行で知らずに違反してしまうと罰金を科せられることもあるので、その国の文化やルールを調べてから行くのは大切ですね。


法律雑学⑤ 暮らしに役立つ“身近なルール”

ここからは、知っておくと生活に直結する日本の制度を紹介します。

  • クーリングオフ制度
    訪問販売やマルチ商法で契約した商品は、8日以内なら無条件で解約可能。トラブル回避の強い味方です。
  • 成年年齢の引き下げ(18歳から)
    2022年から18歳が成年に。クレジットカード契約やローン契約が可能になりました。ただしお酒・タバコ・ギャンブルは従来通り20歳から。
  • 相続放棄
    相続は財産だけでなく借金も対象になります。不要な負債を背負わないために、家庭裁判所に「相続放棄」を申請できる制度があります。
  • 消費者契約法
    「誤解を招く説明」で契約した場合、取り消せる権利があります。怪しい勧誘に遭ったときに覚えておきたいルールです。

こうした知識は、トラブルに巻き込まれないための“盾”になります。


法の日をきっかけにできること

「法律は難しい」と思う人が多いですが、意識するだけで日常はもっと安心に、そして知的に過ごせます。

  • ニュースで出てくる法改正をチェックする
  • 地域の条例を知る(特に子育て世帯は補助や制度が関係する)
  • 暮らしに役立つ法律コラムを読む

世界の法の日は、「法律を学ぶのは弁護士や役人だけじゃない」と気づくきっかけになる日。普段は意識しない法の存在に、少し目を向けてみてはいかがでしょうか?


まとめ

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  • 9月13日は「世界の法の日」
  • 法律と条例は適用範囲が違う
  • 日本最古の法律は“道徳”に近い「十七条憲法」
  • 六法全書は現代の法律の基礎
  • 世界にはユニークな法律がたくさん
  • 暮らしを守る法律を知ることは、自分を守ることにつながる

普段の生活に法律を取り入れるだけで、賢く安心した毎日を過ごすことができます。

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