便利だけど、どこかモヤモヤ
ここ最近、仕事や家事、子育ての場面で「AIツール」を活用している人が急増しています。ChatGPT、Notion AI、Google Gemini、Copilot、Perplexityなど、日常のさまざまな場面で「ちょっと聞いてみる」「文章を作ってもらう」「まとめてもらう」ことが当たり前に。
でも、ふとしたときに感じませんか?
「便利なはずなのに、なんか疲れる」
「AIを使えば使うほど、どこか落ち着かない」
「頭がずっと“オン”になっている感じがする」
この正体不明の疲れ、それがいま静かに広がる「AI疲れ」かもしれません。

AIでラクになるはずが…「判断疲れ」の落とし穴
本来、AIツールは私たちを助けてくれる存在です。面倒なリストアップ、文章作成、情報検索、アイデア出しなど、かつては何時間もかけていた作業が、わずか数分でできるようになりました。
しかし一方で、こんなことが起きていませんか?
- 「AIの提案が多すぎて、どれを選べばいいか迷う」
- 「どこまで自分で考えて、どこから任せるべきか分からない」
- 「毎日AIに頼ってるけど、なんか創造力が鈍ってきた気がする」
これは「判断疲れ(decision fatigue)」の典型です。AIが出す選択肢を処理し続けることで、脳がオーバーヒートしてしまうのです。
もしかして“AI疲れ”?チェックしてみよう
以下のような状態が続いているなら、少し「AIとの距離感」を見直すタイミングかもしれません。
- 常に「効率よくやらなきゃ」と焦っている
- 気づくと1日中、AIに話しかけている
- AIのアドバイスがないと不安になる
- 考える前に「とりあえずAIで聞いてみる」が口癖になっている
- 情報を処理するスピードが落ちた/集中力がもたない
AIを「使いこなしているつもり」でも、気づかないうちに心身が疲弊していることも少なくありません。

“ちょうどいい距離感”で使いこなすための5つの工夫
1. 使う目的を明確にする
「何のために使うのか」を明確にすると、不要な操作ややり直しが減り、迷いも少なくなります。
→例:「今のタスクの要点だけまとめてほしい」など、絞って使う。
2. AIの提案は“参考”として扱う
完璧な答えを求めすぎると、AIの出す情報に振り回されます。
→「ヒントをもらって、あとは自分で整える」が理想です。
3. 「AI断ち」タイムをつくる
1日の中でAIやスマホを完全に離れる時間(デジタルサイレンス)を設けましょう。
→例えば、朝食前や寝る1時間前はAIツールを使わないなど。
4. 手書き・アナログ時間をあえてつくる
手帳に予定を書く、ノートに思考をまとめるなど、アナログな作業が脳をリセットしてくれます。
5. AIは「道具」ではなく「相棒」として考える
「使いこなす」ではなく、「一緒に考えるパートナー」として向き合うことで、無理のない関係が築けます。
まとめ:AI時代でも“自分の感覚”を大切に

AIは私たちの暮らしや働き方を大きく変える存在です。けれども、その進化に振り回されてしまっては、本末転倒。
疲れたときは、少しだけ距離を置いてみましょう。
全部をAIにまかせなくてもいい。
完璧じゃなくていい。
ときには「自分で考える」余白が、心の健康を守ってくれます。
AIと共に生きる未来だからこそ、「上手な付き合い方」を身につけて、自分のペースを大切にしていきたいですね。
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